ハプンとハピネス、そして僕。または俺

5月51日をきっかけにはじめた、中水かおるのメモ日記。タイトルは、ハピネスの語源のハプンから。

佐野藤右衛門さんの枝垂れ桜

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花が咲かずとも美しい立ち姿・佐野藤右衛門さんのしだれ桜(宇多野ユースホステルにて)

2019年度のふるさと納税は、大阪・池田の造園屋さんの盆栽(枝垂れ桜)、兵庫県の中小企業のソーラーバッテリー、沖縄の首里城再建寄付の三つを選んだ。2018年度は石の博物館の水晶玉と九谷焼の鶴亀の豆皿、包丁、素麺だった。例年、実用と嗜好のはざまにあるものをあえて選んでる。1月3連休の土日は、京都の宇多野ユースホステルにステイ。京都に暮らしているときも、宇多野に行く機会は少なかったけれど、一度訪ねてみたかった場所でもあり、よい仲間との出会いもあり、全く無理のないナチュラルでよいひと時を過ごせた。

木の香りが充満するユースホステルの庭には、京都でもっとも有名な円山公園の枝垂れ桜の桜守である佐野藤右衛門さんの育てられた枝垂れ桜があった。佐野藤右衛門さんは姥桜が一番いい、と話していたけれど。日中の寒空の下でも、この若い枝垂れ桜は、花も葉もなくても、なまめかしい美しさがあって、存在感があった。

 

ふと、ふるさと納税で寄付した返礼品としてわが家にお迎えする、まだ見ぬ枝垂れ桜盆栽のことを思う。小さな小さな枝垂れ桜も、花を咲かせられるように大切に育てなくてはと思いながら。はかなくも凛とした枝垂れ桜の優美さ、所作が似合う暮らしをしていたいな。この春は。